【中央時評】原子力ジレンマ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.09 11:37
100日をとうに過ぎたセウォル号事件がいまだに霧の中なのに、ほかの話を取り出すのもきまり悪い。しかし、どうすればいいのか。それでも地球は回るのだ…。先日、日本の元・現職の首相が原子力発電所の再稼働をめぐって対立しているという報道があった。安倍晋三vs小泉純一郎・細川護煕・菅直人・鳩山由紀夫ら5人の賛否対立だ。日本の原子力規制委員会が川内原子力発電所1・2号基の安全審査を全員一致で通過させ、元首相4人が憂慮を表明して「原発ゼロ」に乗り出すと明らかにしたのだ。まもなく原発企業の秘密資金が政界に流れ込んでいたという報道が出てきた。そんな中、該当地域の住民にはヨード剤が供給されている。
2011年の福島事故は「原子力ルネサンス」を夢見たグローバル原子力発電所業界に一大衝撃を加えた。その当時、筆者は『原子力ジレンマ』という本を書いた。原子力ジレンマは、決して単純ではない。日本の原発政策が二転三転している様子にもよくあらわれている。韓国も同じだ。原子力拡大政策のGO-STOPの間のジレンマや「使用済み核燃料は資源か廃棄物か」のジレンマがそうだ。