「米国での訴訟に総力、相次ぐ訴訟に疲弊するサムスンとアップル」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.07 08:56
サムスン電子とアップルが6日、米国を除いた各国で進めている訴訟をすべて取り下げることで合意した。両社ともiPhoneの本拠地であり特許戦争の核心戦場である米国での訴訟に集中するため戦列整備に出たのだ。サムスン電子はこの日午前に緊急報道資料を出し、「米国を除くすべての国で進行中の両社の特許訴訟を撤回することで合意した」と明らかにした。
これに伴い、米国を除いた韓国、日本、ドイツ、オランダ、英国、フランス、スペイン、イタリア、オーストラリアの9カ国にわたって行われていた訴訟は終止符を打つことになり、米国での訴訟2件だけが残った。サムスン電子は「これまで同時多発的な訴訟がとても多かった」と話した。莫大な人的・物的費用がかかる消耗戦をやめ、製品とサービス開発に力を入れるのが良いということで両社が考えを同じくしたものと推測できる。両社の法的攻防は2011年から続いていた。サムスン電子はスマートフォンやタブレット関連の通信標準特許などを、アップルはデザイン特許などを問題視した。現在進行中の訴訟だけで10カ国30件余りに上る。サムスン電子の内部事情に精通したある関係者は、「これまでにかかった弁護士費用だけで少なくとも2500億ウォン(約246億円)程度と予想され、アップルはそれよりもう少し高い水準と承知している。双方が受託料だけで約6000億~7000億ウォン程度を使ったという話だ。