「日本のバブル崩壊、輸出中心成長と黒字過多が最大の弱点に」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.08.04 17:28
米国連邦準備制度理事会(FRB)は2002年「1990年代の日本の経験から学ぶ点」という報告書を通じて当時の日本の通貨政策の問題点を指摘した。「日本銀行が90年代初期に柔軟な通貨政策を展開していたことが当時としては当然だと思われたが、投資が減って低物価が持続したことを見れば、その時の診断と処方は適切ではなかった」という分析だ。
ここまでが日本経済の長期停滞に関する従来の伝統的な研究だ。不適切な財政・通貨政策やデフレーションを中心に進んでいた。だが深尾教授は2000年代に入り不良債権や貸借対照表の問題がある程度解決された後も経済成長率が良くならなかったという点に注目した。財政・通貨政策だけで長期停滞を100%説明することは難しいということだ。彼は「失われた20年」の真の原因は、90年代から進んでいた生産可能人口の減少と、生産性の低下といった構造的な問題から探さなければならないと分析する。