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台風12号、韓国南部直撃で9人死亡…済州道にも記録的豪雨

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.04 08:56
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台風12号が9人の死亡者を出す人命被害を残して消滅した。

3日、韓国気象庁によると、台風12号は同日午後3時ごろ、全羅北道群山市(チョルラプクド・クンサンシ)の南西180キロ付近の海上まで近づいたが、勢力が急激に弱まって温帯低気圧に変わった。気象庁のキム・ギョンニプ通報官は「海水温度が摂氏23~24度という比較的低温の西海(ソヘ、黄海)ではエネルギーが得られず、台風が予想よりも早く勢力を失った」と説明した。しかし気象庁は、台風に伴う雨雲により4日まで済州道(チェジュド)の山間部と南海岸、智異山(チリサン)付近を中心に1時間当たり30ミリ以上の雨が降る可能性があり、江原(カンウォン)・忠北(チュンブク)・嶺南(ヨンナム)などでは5日まで影響を受けるものと予想している。5日までの予想降水量は南部地方と済州道で20~70ミリ、中部で50~40ミリなどだ。

 
台風12号によって済州道の漢拏山(ハルラサン)ウィッセオルムにはこの2日間のうち1日1181ミリの雨が襲う集中豪雨で過去の記録を塗り替えた。過去における1日の最高降水量の記録は2002年8月31日の台風15号によって江陵(カンヌン)に降った870.5ミリだった。ウィッセオルムには3日も午後8時までに318ミリが降った。この2日間で韓半島(朝鮮半島)の年間降水量に匹敵する雨が降ったことになる。この外にも智異山510ミリ、全羅南道高興(コフン)に342ミリの雨が降った。

人命被害も続出した。3日午前2時50分ごろ、慶尚北道清道郡(キョンサンプクド・チョンドグン)の新院川(シンウォンチョン)でハンさん(38)が運転する乗用車が豪雨による増水に巻き込まれて同乗していたハンさん一家と知人ら7人が亡くなった。警察によると、一行は同日近くのペンションで休暇を過ごし夜中に家に向かっている途中、河川に設置されたコンクリート堤防を兼ねた道路を通っているときに事故に遭った。また同日午前8時55分、慶尚北道盈徳郡(ヨンドクグン)のキャンプ場では強風により松の木がテントの上に倒れ、両親とキャンプに来ていたクォン君(6)が亡くなり、クォン君の姉(10)ら2人が負傷した。

前日の2日には全羅南道莞島(ワンド)の陸上養殖場でキムさん(41)が強風によって倒れてきたドアに頭をぶつけて亡くなった。全羅南道では農地3293万平方メートル(約1000万坪)が水害を被ったほか、梨や柿のような果物が風雨で落下した。

台風12号で1日先に発生した台風11号は3日午後現在、日本の沖縄南側海上を北上中だ。気象庁は台風11号が8日や週末の9日ごろ、済州島と南海岸に影響を及ぼす可能性があるとみている。

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