【コラム】「他人のお金で北のインフラを構築しよう」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.25 10:55
ADBが日本の独壇場となって生じた副作用も少なくなかった。何よりもADBの資金が特定国に偏った。67-72年は全体支援金の78.5%が韓国・タイ・インドネシア・マレーシア・フィリピンの5カ国に集まった。すべて日本の主な投資国だった。工事の受注も日本が圧倒的に多かった。同じ期間、全体事業費の41.7%を日本が占めた。このため「ADBは日本政府の下部機関か」という声まで出てきた。実際、研究の結果、日本の海外借款とADBの支援パターンが似ていることが確認された。
さらに重要なのは、アジアのインフラ投資需要に比べ、現在のADB資金供給能力は非常に不足しているという点だ。アジア太平洋地域のインフラ投資需要は年間7000億ドル規模を超える。これに対し、IBRDとADBが可能な支援は5%にもならない。AIIBのような第3の開発銀行がいくつか追加で誕生しても足りない状況だ。