【コラム】悩むOECD・IMF、韓国経済は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.09 14:11
李嘉誠(86)。33兆ウォン(約3兆3000億円)近い資産を持つアジア最高の富豪だ。ビジネス界では財神・商神と呼ばれ、資産の3分の1を社会に還元して万民からの尊敬も得た。2012年、2人の息子の事業を整理して財閥家によくある後継ぎ争いも防いだ。この程度なら心配など1つもないと思うが、そうではないようだ。
先月、李嘉誠は「富と機会の不平等が深刻化しているために、夜も眠れない」と語った。故郷の広東省に設立した汕頭大学の卒業式での祝辞からだ。李嘉誠は「両極化に対する怒りと高い福祉費用が入り乱れながら、中国経済の成長を鈍らせて社会不満を招いている」と述べた。さらに「この問題を放っておけば、(低成長が長期化する)ニューノーマル(New Normal)に定着するかもしれず、中国政府が躍動的で柔軟性のある富の再配分政策を導入しなければならない」と話した。