中国にAIIB本部誘致を要請…韓国の妙手(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.15 08:53
中国政府が創設を推進しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)の本部をソウルや松島(ソンド)国際都市に誘致する案が推進されている。韓国のAIIB加入をめぐる米中対立を緩和し名分と実利を同時に得られる多目的カードとして動向が注目される。韓国政府と金融当局などが14日に明らかにしたところによると、韓国政府は中国との水面下の接触が盛んに行われていた4月に、「ソウルか松島国際都市にAIIB本部を誘致したい」と中国のAIIB設立準備機関に正式要請していたことが確認された。当時AIIB本部誘致申請をしたのは中国と韓国だけで、最近になっても申請国は極めて少数だとされている。中国は北京をAIIB本部所在地として希望している。
AIIBは米国と日本が主導している世界銀行、アジア開発銀行(ADB)の対抗馬的な性格で中国が創設を主導している機関だ。中国は出資比率50%を確保する計画のため本部も中国内に置かなければならないという立場だ。しかし韓国政府はAIIBが国際機関という点を強調し中国を説得してきた。AIIBの本部を韓国に置けば中国がこの機関を思うままにするという日米など西側の懸念も緩和できるという論理だ。韓国政府がAIIB本部誘致に出たのは名分や実利で損することはないという計算からだ。AIIBは資本金1000億ドルで、ADBの1650億ドルに匹敵するほどの超大型国際金融機関だ。本部所在地になれば国際金融秩序における韓国の地位は非常に高くなる。