美女応援団が寝泊まりする万景峰号…金正恩式の色仕掛け?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.23 17:54
北朝鮮の万景峰(マンギョンボン)号が9月に仁川(インチョン)にやってくる。同月19日に開幕する第17回仁川アジア競技大会の北側応援団の宿舎として使おうというものだ。2002年9月、釜山(プサン)アジア競技大会の際、288人が集まって韓国を沸かせた「美女応援団」だ。北朝鮮との実務交渉(17日)は妥結していないものの、北朝鮮は今度は規模を大きくして350余人ほどの応援団を送りこもうとしている。開城(ケソン)~坡州(パジュ)を連結する京義(キョンウィ)線の陸路で韓国の地を踏もうとしているが、これとは別の選手団350人は平壌(ピョンヤン)~仁川(インチョン)の西海(ソヘ、黄海)直航路を経る高麗航空便で訪問するとし、韓国は来客応対のための陸海空の立体作戦が繰り広げなければならないところだ。
実務交渉決裂で一部からは北側の参加が不発になるのではないかという懸念の声も聞こえている。しかし心配する必要は無いように思える。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が「アジア競技大会に参加する男子サッカーの検閲試合を指導した」と北朝鮮官営メディアが20日、伝えた。これほどになれば北朝鮮の参加は「確定」と見てもかまわない。南側の態度を口実に会談を決裂させ、「参加再検討」うんぬんした北側代表団は急いで会談場に戻ってくる名分をこしらえないといけない困った立場だろう。
万景峰号は朝日(北朝鮮-日本)間の海上交流の代名詞として通っている。北朝鮮の元山(ウォンサン)と日本の新潟港をつなぐ朝日間連絡船の役割を果たしてきた。朝鮮総連幹部の北朝鮮訪問などに利用され、日本物資を輸入する通路でもあった。しかし北朝鮮の長距離ミサイル発射に対する対北制裁を理由に2006年からは行き来が途絶えていた。最近、日本の一部制裁解除にも万景峰号は例外として残った。