【コラム】朴槿恵の統一論、歴代政権と比べてみると(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.18 13:18
韓国の統一は元来、政治学者にとっては永遠の討論テーマだ。今や韓半島(朝鮮半島)の統一が経済・経営レベルの関心事にまで浮上した。朴槿恵(パク・クネ)大統領がドイツのドレスデン演説で統一が世界経済にとって途方もない機会だという「統一大チャンス論」を提示したためだ。
朴大統領はドレスデン演説と今回の統一準備委員会のスタートで、統一についての議論を「桑田碧海」(移り変わりが激しいこと)に変化させた。新しい変化は、統一に対する大々的な概念的・理論的な再検討を求めている。
現在までに展開された「韓国統一論」は5つの類型に分けられる。5大理論は現実世界に広がった事件と理念を組み合わせた結果だ。この理論は互いに密接に相互作用して誕生し、また進化もした。最初の理論は、韓半島の分断と東西冷戦を背景に生まれた。その核心は「北進統一論」をはじめとする「武力統一論」だ。韓国あるいは北朝鮮が相手側を抹殺する統一だけが正当だという考え方を背景にしている。こうした「勝者独食論」の観点を採択したのは、李承晩(イ・スンマン)・朴正煕(パク・チョンヒ)・金日成(キム・イルソン)だ。「武力統一論」の時代において南北対話は禁物だった。韓国内部の政治では、国家保安法違反で処罰されることを覚悟しなければ北朝鮮に対する融和的な発言ができなかった。