【時視各角】論文検証、このままで良いのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.11 16:44
2006年、韓国国民は突然、論文に関する常識を広めた。黄禹錫(ファン・ウソク)博士の論文捏造が表面化したのに続き、金秉準(キム・ビョンジュン)国民大学教授が教育副首相に任用されて研究不正の是非に巻きこまれ自ら退いた。金教授は論文で落馬した初めての高位公職者となる。当時、野党(現セヌリ党)の攻勢焦点は2つだった。金教授が大学院生の博士論文をコピーして学術誌に研究論文を出し、国民大・漢陽(ハンヤン)大の論文集2カ所に似たような研究結果を載せて自分の盗作をしたということだ。金教授は否定したが、世論は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に負担を与えるほどに激しい状態だった。結局、聴聞会形式の国会常任委員会招集を自ら要望して関連疑惑を釈明した後、すぐに辞退した。釈明の要旨はこうだった。
「当時大学院生は50代の教職員で、私は留学を終えて帰ってきた30代の新進学者だった。大学院生は1984年に発表した私の博士論文の枠組みを基に88年2月に学位を受けた。私は、私の博士論文の延長線でこれよりも数カ月前の87年11月に学会に論文を提出、発表まで終えた。ところが学会誌が88年下半期に印刷されて出たため、まるで私が大学院生の論文を盗作したように誤って導かれたのだ。自分の盗作については過去と現在の基準が違う」。