【社説】黄禹錫の米国特許…後退した「幹細胞」振り返ってみよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.13 11:43
黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大学教授が作った「ヒトの胚性幹細胞(NT-1)」が米国で11日(現地時間)、特許登録されたという。研究論文のねつ造とは別に、米特許庁がNT-1を体細胞複製方式の胚性幹細胞として受け入れたものと分析されている。2005年「サイエンス」誌に発表された論文が操作されたという報道があふれ出て、ソウル大調査委員会が「人間の体細胞の複製胚性幹細胞の培養は虚偽」と判定した後、9年ぶりの反転であるわけだ。
いわゆる「黄禹錫事態」でこれまで韓国の幹細胞研究は致命的な打撃を受けてきた。一時は世界最高を誇った幹細胞研究はしばらく後退していた。予算支援は減り、あらゆる倫理的規制が固く締めつけられた。この前は幹細胞分野のトップランナーに挙げられていたR&Lバイオのラ・ジョンチャン会長が株価操作疑惑などで拘束もされた。