【社説】病院輸出、次世代成長の動力に育てよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.11 13:27
ソウル大学病院がアラブ首長国連邦(UAE)の王立シェイク・ハリファ専門病院を5年間委託運営するプロジェクトを受注したことは韓国医療産業の本格海外進出を予告する狼煙となるものと評価されている。医療技術・医療スタッフ・情報システムなど病院運営体系全般を海外3次病院に移植する韓国初の「病院輸出」だ。2015年の開院以後5年間、約1兆ウォン(約9960億円)の運営予算を支援され、手数料を得るのはもちろん全体人員1420人の約20%を韓国内から送り運営収益と雇用創出を同時に成し遂げることになったという事実も注目されている。
政府はこれまで外国患者を国内に誘致する「インバウンド」医療観光の振興に重点を置いてきた。だが、今回の病院輸出を契機に錘の重心を「アウトバウンド」、すなわち医療産業の海外進出側に移す政策的変化を試みる必要がある。特に中東地域は人口増加と生活水準向上にともなう成人病拡散、福祉要求増加などで医療需要が爆発的に増加している。韓国の医療システムと人材をこの地域に大々的に輸出してウィン・ウィン(win-win)する条件が熟しているというわけだ。サウジアラビアが最近、韓国の医療・病院運営システムを一部導入したのもこのような背景のためだ。