【コラム】韓中関係、過度に楽観視する韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.09 09:55
現在としては、統一という長期的イシューで北京から期待できるものはあまりない。習近平は、中国が「自主的な」韓半島の統一を支持すると話した。これは統一過程で南北の相互合意が必要だということを別に表現したのだ。仮説レベルでは可能なことだ。金大中(キム・デジュン)元大統領の3段階統一案ともおおむね一致する。だが、北朝鮮が不安定な状態や崩壊に直面する可能性がより大きい。そのような場合、南北相互合意に出られる勢力が北朝鮮にあるだろうか。でなければ中国はソウル主導の統一に同意するだろうか。この質問に対する答は今後変わることもあるが、現在としては「違う」だ。
近い未来に危機的状況が展開するならば、中国は北朝鮮を放棄するだろうか。峨山政策研究院の世論調査によれば、回答者の30.9%だけが戦争状況で中国が北朝鮮を助けると答えた。2012年調査で出た75.9%に比べて大きく下がった数値だ。中国の政策は変わっていないにもかかわらず、韓国人の見解が大きく変わったのだ。変わったことがあるとすれば、習近平-朴槿恵関係の向上と、習近平-金正恩関係の悪化だけだ。朝中安保条約と朝中軍部間の連帯は、いまだに有効だ。もし北朝鮮が単独で韓国や米国を攻撃するならば、論理的には北京が横に退いて平壌が報復にあうよう放っておくのが筋だ。だが、より複雑なシナリオも可能だ。北朝鮮に内戦が発生するかもしれず、北朝鮮内の急変事態に韓国が引き込まれるかもしれない。韓半島をめぐる中国の国家利益と、朝中連帯を勘案すれば、中国はより積極的に統一を妨害する事もでき、露骨に平壌を軍事的に支援することもできる。