珍島海上交通管制センター職員、セウォル号事故前後の映像記録を削除
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.01 15:11
旅客船「セウォル号」が沈没する時に交信した海洋警察庁全南珍島海上交通管制センター(VTS)の勤務者が、管制室内部撮影用の閉鎖回路TV(CCTV)から事故前後1カ月間の映像記録を消したことが確認された。検察は規定を破った勤務形態などを隠すために意図的に削除した疑いがあるとみて捜査している。
30日の光州地検海洋警察捜査担当チーム(チーム長ユン・テジン刑事2部長)によると、珍島VTSは家宅捜索を受ける4日前の4月22日にCCTV映像資料を削除した。CCTVには規定に基づき、その前の1カ月間の映像が記録されていた。
管制センター勤務の海洋警察は検察で、「CCTVが今年1月から故障した状態なので、4月22日に資料を消し、含まれていたデータは規定に基づき他の保存装置に移した」と述べた。検察は海洋警察が映像を移した保存装置も押収したが、ここには管制室内部ではなく海を撮った画面だけが入っていた。検察は管制室内部の姿が記録されないよう海洋警察が意図的にCCTVカメラの向きを海側に変えたのではないか調べている。またCCTVカメラから削除された映像の原本を確認するため、最高検察庁にデータの復元を依頼した。