韓国の来年の最低賃金、時給5580ウォン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.28 13:26
来年の韓国の最低賃金が今年比7.1%増の時給5580ウォン(約558円)に決まった。月給に換算すると116万6220ウォン(月209時間事業場基準)となる。最低賃金委員会は27日、夜通しの会議の末、このように議決した。来年、最低賃金の適用を受ける勤労者は266万8000人。最低賃金引き上げ案は異議申立て期間を経て8月5日に最終決定告示される。
法定時限(29日)内に最低賃金が決定されたのは2009年度分の議決以来となる。今年も法定時限を超えると予想されていた。経営界は据え置き(時給5210ウォン)を主張する一方、労働界は26.8%増の6700ウォンを要求し、接点が見えなかったからだ。時限が迫った27日未明に労使が出した案にも大きな差(経営界2.1%、労働界15%引き上げ)があった。
こうした状況で議決に最も決定的な役割をしたのは「所得分配改善」論理だった。学者で構成された公益委員(9人)は5.4-7.4%の範囲で引き上げられるのが適切だという仲裁案を出した。「一般勤労者の賃金引き上げ分より最低賃金の引き上げ率が高くなってこそ、所得の不均衡を改善できる」という論理だ。