「近頃は娘がいい」…来年から女性多勢の社会に=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.27 17:02
ソン・オンナンさん〔89、ソウル陽川区(ヤンチョング)〕は毎日、アパート団地の敬老施設を訪れる。ここには女性高齢者は20人だが、男性高齢者は9人だけだ。全体の68%が女性だ。ソンさんは「どこへ行っても『おじいさんが王様』だ」と話した。ある敬老施設では女性が大部分を占めていて男性が最初から出入りできないケースもある。
来年から韓国は「女超(女性多勢)社会」に変わる。敬老施設は女超社会の断面だ。26日、女性家族部・統計庁の「2014年統計で見る女性の人生」資料によれば、来年の国内の女性人口は2531万5000人と予想されている。男性(2530万3000人)を上回ると見通されている。1960年にこの統計を作成して以来初めてだ。来年以降にも“女超現象”がさらに進んで2020年には女性100人あたり男性が99.4人に減り、2030年には98.6人になる。
女超時代に変わる理由は、男児があまり生まれず早く死亡するからだ。男児選好現象が消える中で、男児の出生自体も減った。2000年の女児100人あたりの男児比率は110.2人だったのに昨年は105.3人に減った。自然状態に近い「正常男女比」(103~107)になった。