【コラム】歴史論争に揺れた“文昌克ドラマ”=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.26 14:22
文昌克(ムン・チャングク)は退場した。彼は24日、首相候補を返上した。複雑な思いだ。虚脱と残念、余裕と満足感。彼に対する賛否の対立は激しい。感情は衝突する。
彼の退路は寂しくない。民心は変わっていった。反転の流れが形成された。曹渓宗元老のウォルジュ僧侶は明快だった。「国民は真実を知る権利がある。聴聞会で国民が判断しなければいけない」--。
彼を覆った親日の影は押し返されていった。20日夜のMBC(文化放送)『緊急対談』は決定的だった。視聴者の多数はKBS(韓国放送公社)ニュース(11日)の歪曲を看破した。その報道は編集し、歪めた。彼に向かった揶揄の根拠は崩れていった。世論の変化の分岐点だ。その瞬間の辞退は逆説だ。文昌克の防御力は印象的だった。初期に彼は孤軍奮闘した。彼はすぐに落胆しなかった。彼は自分のドラマを作り出した。その力は真実に対する信念だ。