【中央時評】大韓民国の首相の価値が11億ウォンか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.28 15:53
安大熙(アン・デヒ)事件で韓国社会はもう一度不快な検証を行うことになった。事件が不快であるのは、国民の期待が非常に大きかったからだ。“国民検事”という愛称を与えるほど、国民は彼を信じていた。彼は上昇した分だけ落ちている。こうした落ち幅は初めてではない。「新しい政治」の伝導師を自任した人は旧政治の沼に落ちてきた。安大熙までがこれだから「新人物注意報」でも発令しなければならない状況だ。
安大熙首相候補は3つの失敗を犯した。まず反改革的で非純粋的な方法で大金を集めた。そして一度「お金の道」を選択したのなら、その道を進むべきだった。ところが彼は突然旋回した。「公職と名誉」まで得ようとしたのだ。最後に彼は国民の健康な判断力をテストしている。11億ウォン(約1億1000万円)を出せば過ちが伏せられるだろうと考えた。これは弥縫策だ。やましくなければ11億ウォンではなく110億ウォンでも守らなければならない。そうでなければ内訳から明らかにして謝罪するのが道理だ。11億ウォン献納で台風を避けるというのは、この国の首相の価値がその程度にしかならないということか。