父親を他人呼ばわり…訴訟で浮かび上がる韓国の家族像
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.17 15:04
「父親を『お父さん』と呼ぶ人はほとんどいない。」
扶養料請求訴訟を担当するソウル家庭裁判所のある判事は親子間の訴訟が行われる法廷の雰囲気をこのように表現した。子供が両親を見下して「○○さん」と他人呼ばわりする場合が大半だというのだ。一度法廷に立つことになれば親に対する感謝の心は消えてしまい訴訟相手として憎しみの感情だけ残ることになるという意味だ。時々、親の肩を持つ子供とそうでない子供が争う場合、雰囲気はより一層険悪になる。裁判に先立ち、事実関係把握のために家庭調査官を派遣すると罵詈雑言で応対する場合も多いという。家庭内訴訟の専門家らは「困窮した境遇に追い込まれた親が最後に起こす訴訟だからか、勝ったとしても大きな傷を残す」と説明する。