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【コラム】韓日協定反対6・3民主化運動50周年、回顧と課題(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.03 16:59
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6・3からこの半世紀の間、韓国政治の理念的な基礎であると同時に内部的な緊張と葛藤の源泉になっていたのは民族主義と民主主義の共存関係だったとキム・ドヒョン元次官は指摘した。ただし民族主義が帝国主義時代に展開した独立運動の中心思想であったなら、民主主義は冷戦時代・イデオロギー時代・南北分断時代の動力であったという時代的な状況を考慮する必要はある。振り返れば韓国の国民運動は、歴史の流れに半歩ずつ遅れをとって追従して行くような物足りなさがあった。主権を奪われる時も、解放を迎える時も、冷戦が終わる時も、そういう物足りなさが度重なっていたので民主と民族を共に追求するのに必要な現実性のある予測と処方能力の育成を強めることになる。

このためにはソ・ジンヨン教授の指摘のとおり、統治または支配の論理と抵抗の論理の衝突不可避性にのみ執着するよりは、現実と理想を共に合わせることができる民主主義と民族主義の間に葛藤的でありつつも躍動的な生産的関係が摸索されなければならないだろう。しかもミン・ビョンソク大使が提示したように、国内政治が誘発した4・19とは違って6・3は韓日関係の再確立という外交問題をめぐる国民運動であったことに特に留意しなければならない。これを機に外交政策の樹立にも国民参加が必要条件になることによって近代的な国民国家の時代が開かれたのだ。

 
50周年を迎える6・3の主役たちの最大の関心は今、韓国が迎えている2つの危機をどのようにして民主・民族の原則に見合うように対処するかということだ。まず最初に、中国の台頭でアジア・太平洋時代の勢力図が新しく組まれる転換期にどのようにして私たちの自主的位置づけを確保するかとの課題だ。状況が難しいほどこれに対し強制されずに自主的に最善の選択ができる国民外交が難しい試練を経験している。2番目、そういう試練を乗り越えるにはすでに極度の疲労症状を露出している87年体制の発展的な転換を試みて、人間と共同体が中心の新しいパラダイムを遅くなる前に導き出さなければならない。このために国民の知恵と力を集めるのに必要な犠牲と譲歩を訴えることが、まさに50周年を迎えた6・3運動の時代の使命であろう。

李洪九(イ・ホング)元首相・中央日報顧問


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