【中央時評】朴大統領の平和ビジョンと「外交安保改造」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.02 16:32
朴槿恵(パク・クネ)大統領が、外交安保の核心的な2本の軸である国家情報院長と青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長を更迭した。2人の軍出身トップの更迭により、外交安保チームの全面的な改編は避けられない模様だ。そのため国家改造に劣らず外交安保の改造も焦眉の関心事として浮上している。
朴大統領のブランドイメージは、スマートパワーだ。ハードパワーとソフトパワーを適切に結合した柔軟で節制されたイメージだ。ところでこのようなスマートパワーの姿が韓国の外交安保から消えて久しい。代わりに抑止力重視のハードパワー的な姿だけが目立ってきた。なぜだろうか。北朝鮮の脅威と日本の過去の歴史挑発で国民が肌で感じることになった安保不安を意識したためではなかったかと思われる。朴大統領特有の原則論に、軍出身の外交安保トップのハードパワー的アプローチが少なからず影響を及ぼしたと考えられる。