【社説】韓国の新国家安保室長がするべきこと
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.02 14:39
朴槿恵(パク・クネ)大統領が新国家安保室長に金寛鎮(キム・グァンジン)国防長官を任命した。金長官の後任には韓民求(ハン・ミング)元合同参謀議長が内定した。金章洙(キム・ジャンス)前安保室長と南在俊(ナム・ジェジュン)前国家情報院長を更迭してから10日目だ。安保の空白の最小化を図り、出身地域配分・人事検証リスクも念頭に置いたとみられる。金寛鎮室長は全羅北道、韓氏は忠清北道出身だ。
人選が秒読み段階に入った国家情報院長の内定者と韓氏が国会聴聞会を通過すれば、朴槿恵政権第2期外交安保ラインがスタートする。新安保室長にまた元陸軍大将・国防長官が任命されただけに、国家情報院長の人選では軍出身者を排除するのが望ましい。
国家安保室長は国家安保会議(NSC)常任委員長を兼ねる政府外交安保のコントロールタワーとして、権限が大きく強化された。外交・統一・国防長官、国家情報院長のNSC常任委員とともに、外交安保、対北朝鮮政策を常時調整し、対策を用意する。したがって金室長は生涯の仕事だった軍事安保ばかりにフォーカスを合わせてはならない。外交は安保のもう一つの軸であり、統一基盤の構築は現政権の国政アジェンダだ。