<韓国療養病院火災>スプリンクラーもなかった…高齢社会守れない安全
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.29 09:10
あきれるようなことがまた起きた。28日0時27分、全羅南道長城郡三渓面の高齢者向け病院別館2階で火災が発生し、認知症の高齢者患者20人と看護補助者1人の計21人が煙のため窒息死した。負傷した8人のうち6人は重体という。別館2階にいた患者34人のうち5人は臥床患者で、25人は認知症だった。ほとんどの患者が自力で脱出するのが難しかった。
警察は入院患者K(82)を有力な放火の容疑者とみて捜査している。Kは火災申告2分前の0時25分、多用途室の3006号に入って放火した疑いだ。認知症のKは脳梗塞で今月1日に入院した。Kは現在、容疑を否認している。
今回の事故の死傷者はほとんどが60歳以上の高齢者だ。放火容疑者は80代。健康保険審査評価院によると、昨年この病院の入院患者は754人で、うち認知症が267人で最も多かった。そのほか、脳血管疾患・高血圧・関節炎・糖尿合併症・パーキンソン病などであり、韓国社会が急速に高齢化する中で避けられない病気だ。