【取材日記】北のセウォル号「共同追悼」 誠意見えず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.23 13:51
先週、ソウル忠正路「6・15共同宣言実践南側委員会」事務室にファックス1枚が入った。平壌(ピョンヤン)のパートナーである北側の委員会が送ったものだった。北側委員会は「6月15日に開城(ケソン)で統一行事を開こう」と提案した。今年で14周年を迎える最初の南北首脳会談と6・15共同宣言を記念しようということだった。北側は「セウォル号」犠牲者のための共同追悼祭も同時に行おうと伝えた。「旅客船沈没事故で愛する血縁を失った遺族を慰めよう」という説明だ。
“歴史的”な南北首脳会談を記念し、セウォル号犠牲者を追悼しようという根本的な趣旨に反対する理由はない。しかし北朝鮮のその間の態度を見ると、6・15北側委員会の主張は誠意もなく、説得力もない。この1カ月間、北朝鮮はセウォル号に関し、猛烈な対南誹謗と反政府扇動に没頭した。最高権力機構である国防委員会は犠牲になった壇園(ダンウォン)高の生徒を「魚の餌」と表現し、遺族に大きな傷を与えた。祖国平和統一委員会は「朴槿恵(パク・クネ)一味の集団的大虐殺蛮行」というとんでもない主張もした。労働新聞は22日、「民衆よ、街に出ていけ!」という言葉で扇動した。