潜水士の死闘を代行するロボットはいつ頃?…セウォル号で見た海洋ロボットの現実(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.20 13:35
旅客船「セウォル号」沈没事故から35日目を迎えた。今回の惨事は科学界にも多くの悩みを残した。1カ月以上続く潜水士の死闘を見守る人たちは、「いつまでこんな危険な作業を人の手に任せるのか」という質問を投げかけた。捜索を支援するために珍島に駆けつけた科学者も同じ思いを抱いた。事故現場投入1カ月で撤収するクラブスター(Crabster)の事例を通じて、海洋ロボット開発の夢と現実をチェックした。
「事故発生から22日、クラブスターが彭木(ペンモク)港に投入されてから17日。(中略)この悲しい事故の収拾に少しでも力になろうと睡眠もあまり取らずに努力してきたが、まだ大きな力になれない私たちは…」。
韓国海洋科学技術院(KIOST)付設の船舶海洋プラント研究所(KRISO)のクラブスター研究責任者チョン・ボンファン博士。チョン博士は7日、フェイスブックにこうしたコメントを載せた。クラブスターは水の流れが激しい西海(ソヘ、黄海)探査のため、2016年の完了を目標に開発中のロボットだ。カニ(crab)とロブスター(lobster)を合成した名前のように、6本の脚で海底をはって動くのが特徴だ。まだテストを終えていない状態だが、セウォル号の惨事のため先月20日、“実戦”に投入された。そして4日後、クラブスターは海に沈んだセウォル号の姿を初めて見せた(中央日報4月25日付2面)。しかし一部のメディアは「期待に達しない」と酷評した。本当にクラブスターは失敗したのだろうか。