日本人建築家が作った慶州の韓屋(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.19 11:28
1/2
内部の梁なく建築した韓屋の天井。他の部材が柱の上でシーソーのようにバランスを取り屋根の重さを支えるよう設計した(写真上)。空間の仕切りがないここは現在、カレーうどん店として使用されている。格子窓で、内部の壁紙には韓紙を使っている。
富井教授は「梁のない韓屋」実験にインスピレーションを与えた韓国の建築物に石窟庵を挙げた。自分のノートブックを開いて石窟庵主室の写真を見せ、富井教授は「石窟庵は韓国伝統建築の力を象徴する緻密な建築物」と述べた。富井教授は「石造のつくりを通じて、非常に重いものを軽く持ち上げるところから出てくる緊張感が韓国建築の大きな特徴」と語った。
続いてベルギー超現実主義画家ルネ・マグリットの絵『ピレネーの城』を見せた。重く見える岩が宙に浮いている絵だ。富井教授は韓国建築をこの絵のように「浮いた石」に例えた。支石墓(コインドル)、石窟庵、そして「韓国現代建築の巨匠」キム・ジュンオブの建築物などから、こうした優雅さと緊張味を読むことができるといった。