【社説】南大門・石窟庵復元・復旧、1000年先を見るべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.09 11:11
復元からまだ半年しか経っていない崇礼門(スンレムン)が拙速・欠陥工事という批判を受けているのは情けない。中途半端な伝統技術適用で色が剥がれ落ちて始まった批判は、今は亀裂が入った木材などほとんど全体に広がっている。石材・木材・瓦・金物・顔料など安い資材を使用し、作業者には政府労賃単価より低い賃金を支払って工事を進めたというのだから、満足できる復元を期待することはできない。中央日報の取材の結果、1995年12月に世界文化遺産に登録された慶州石窟庵(国宝第24号)も20カ所ほど亀裂が生じているという。
今回の事件で傷ついた国民の文化的自負心を治癒するには相当な努力が必要となるだろう。政府は崇礼門の復元で表れた問題点はもちろん、石窟庵をはじめとする全国主要文化財の管理状況を徹底的に把握し、長期的かつ根本的な改善策を出す必要がある。これは文化的自尊心を回復し、我々の文化財を子孫にきちんと譲り渡すために絶対に欠かせない。