収益一日1億ウォン…ゴミが資源になるポスコ発電所=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.13 14:48
釜山(プサン)市の沙上区(ササング)に住む主婦イ・ヒユンさん(37)は、週に2回ほどパンパンに詰め込んだ従量制ゴミ袋を出す。イさんが捨てたゴミが「がらりと変わった」接待を受けることになるのは翌日の明け方3時。釜山市生谷洞(センゴクトン)の産業団地内にあるポスコエネルギーの「ゴミ発電所」に到着してからだ。ここでは毎日、釜山の16区中8区から回収したゴミ約750~770トンが“電気”に変わる。そのおかげで悪臭の出るゴミは、ここでだけは「大事な資源」扱いを受ける。
9日、ゴミが電気に変わるという国内初のゴミ発電所を訪れた。生活ゴミを原料に戻すこの発電所は、ポスコエネルギーなどが2456億ウォン(約246億円)をかけて昨年11月、初稼働した。
車から降りるやいなや悪臭が鼻をついた。チェ・ジョンスン発電所長は「ゴミから金脈を探す臭いだ」と言って笑った。現場の職員と共に各家庭から従量制袋で排出されたゴミが「電気エネルギー」になるルートをたどって行くことにした。チェ所長は「ゴミがベルトコンベヤーに載せられる瞬間、大事な発電原料となる」と説明した。「石炭や石油のようにお金がかかる発電原料ではなく、周辺から簡単に得られる無料資源」という話だった。