【コラム】喜ばしい強いウォン=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.08 10:28
世の中にタダのものはない。国民は弱いウォンのため輸入製品を高く買わなければならなかった。例えばガソリンやガスを消費する際には1リットル当たり数十~数百ウォンずつ多く払った。韓国の年間石油類純輸入額が600億ドル(約60兆ウォン)であることを考慮すればウォンが5%低評価されるだけで全国民が年間3兆ウォンを多く支払うという計算になる。政府が払う費用も大きい。外国為替平衡基金利子など外国為替市場介入費用は年間2兆~3兆ウォンに達する。経常黒字により国内に放出される資金を吸収するために韓国銀行が負担する通貨安定証券の利子も莫大だ。
最近のウォン高は非正常的に低かったウォンの価値が正常値を取り戻す過程とみなくてはならないようだ。韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁も「国際収支黒字が多く増え心配だ。均衡に近い黒字が望ましい」と話した。経常黒字が増えれば通貨価値は結局上がるものだ。その上今年の韓国のGDP成長率は3.7~4.0%に高まる見通しだ。