【コラム】喜ばしい強いウォン=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.08 10:27
セウォル号沈没事故に隠れ注目を引くことができなかった経済変数がある。為替相場だ。ウォンの上昇が尋常でない。ドルに対しウォンはこの1カ月で約4%上がり一気に1ドル=1020ウォン台に入った。すでに1ドル=1000ウォン台とその向こう側の900ウォン台が射程圏内に入ってきた。最近の連休を海外で過ごした人たちは強くなったウォンの恩恵をしっかりと得ただろう。
以前であれば「輸出に赤信号」「企業採算性悪化」のような声が大きかったが、今回は物静かだ。セウォル号沈没事故のためだけではないようだ。為替相場に対する国民の認識転換と解釈したい。「輸出で生きる国なのでウォンは安いほど良い」という考えが、「そうして輸出企業を押したところで何が良くなったのか」という側に変わっているという話だ。