【コラム】流言飛語は不信を糧に育つ…セウォル号沈没後にデマ飛び交う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.30 13:04
セウォル号沈没後さまざまな流言飛語が出回った。米軍潜水艦とぶつかったという衝突説、救助を遅延させるために救助艦が遅く出動したといううわさに、当局が民間ダイバーをわざと遮断したという話まで一時出回った。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では学生たちが船内で救助を要請しているというメッセージが出回り警察が捜査に入ったりもした。当局は各種流言飛語に対して厳しい処断を宣言した。
『流言蜚語』(清水幾太郎)は、流言飛語が発生する条件として「飢え」と「不足した情報」を挙げる。(1)事実を知りたいという飢えがなければならず、(2)この過程で何かが知らされたがすべてのことは知らされていない状態でなければならないということだ。大きな関心を集める何かがあるのにこれを完璧に説明することができないため「抜け落ちた部分」が流言飛語として作られるという説明だ。「流言飛語は知識(情報)を必要とするが、それだけではとうてい首尾一貫した報道で万人を満足させることができない時に成立する」という話だ。『うわさとデマ 口コミの科学』(ニコラス・ディフォンツォ)も似た分析を出す。「うわさが広がる理由は不確実性のためで、情報の不足から不確実性が発生する」と考えた。