オバマ大統領訪韓で国宝級文化財返還、しかし“タダ”はない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.16 09:04
オバマ米大統領が国宝級文化財というプレゼントを持って25~26日に韓国を公式訪問する。4回目の訪韓だ。23~25日に日本国賓訪問を終えた後ソウルに到着する予定だ。オバマ大統領と一緒にやって来る国宝級文化財は国璽(国事に使われる印鑑)の皇帝之宝と御宝(王室の儀礼用印鑑)の寿康太皇帝宝など大韓帝国時代の遺物9点だ。
韓国戦争(朝鮮戦争)当時に米軍が自国に持ち出したものを昨年米国政府が遺族らから回収し返還するものだ。
文化財返還の裏には各国の利害が絡んでいる。「世の中にタダの昼食はない」という言葉は国家関係でも通じる。オバマ大統領は韓国と日本、フィリピン、マレーシアを訪問する今回のアジア歴訪を通じ伝統友好国の同盟意志を確認する予定だ。ロシアがウクライナのクリミア半島を併合する様子を見守った米国としては、ロシアの武力に対抗し中国を牽制するために韓日米共助がさらに重要になった。過去の問題で対立する韓日に米国が和解を求めているもこのためだ。