【論争】窃盗犯が持ち込んだ仏像、返すべきか(1)…日本、返還要求の前に出所の解明を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.15 16:55
--高麗時代に韓国忠清南道瑞山の浮石寺で制作された観世音菩薩坐像が、日本長崎県対馬市の観音寺に安置されていたが、昨年、窃盗犯によって韓国に持ち込まれた。この仏像を返還すべきかどうかが争点となっている。これと関連し、「不法に流出しただけに返す必要はない」という主張と、「盗んできた仏像はひとまず返還しなければいけない」という反論が対立している。双方の声を聞いた。--
<日本、返還要求の前に出所の解明を>
日本の安倍政権発足後初めて開かれた韓日文化相会談で言及された浮石寺仏像問題は、和気あいあいとした雰囲気で終わる会談に冷水を浴びせる結果となった。私はこの問題の潜在的な重要性に留意する必要があるとみている。数百年前に略奪されて持ち出された可能性がある文化財が、最近、窃盗犯によって国内に持ち込まれた事件という点で、国際的にも珍しい事例であるからだ。