【コラム】南北における戦力の非対称、体制の非対称
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.09 10:40
北朝鮮発の小型無人機は新たに登場した非対称戦力だ。中央日報が先週、無人航空機の専門家に尋ねたところ、このレベルなら国内で2000万ウォン(約200万円)台で製作できるという説明だった。昨年8月に多目的実用衛星アリラン5号を打ち上げたが、当時の打ち上げを参観したある野党国会議員は「“多目的”には対北映像情報の確保も含まれている」と語った。事業費2381億ウォンのアリラン5号には、天気に関係なく地上を撮影できる合成開口レーダー(SAR)が設置されている。韓国は2000億ウォン台の衛星を打ち上げたが、北朝鮮は市販されている日本製カメラを付けた2000万ウォン台の無人機を飛ばすとというのは非対称だ。
似たものが北朝鮮の対南侵犯用AN-2機だ。1940年代末にソ連で作り始めた古い飛行機だが、「ほとんどの布と木で作られ、レーダーでとらえるのが難しい」(ウォレス・グレグソン元米国防次官補)という評価がある。北朝鮮軍特殊部隊員を乗せて低高度で侵入する場合に対応し、韓国はあちこちにデジタル低高度探知レーダーを設置しなければならなかった。