【社説】青瓦台偵察した北朝鮮発無人機への対策は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.03 10:04
韓国政府が先月24日と31日に京畿道坡州(パジュ)とペクリョン島に墜落した無人機(UAV)は北朝鮮製だと2日、暫定結論を出した。北朝鮮製と見なす根拠はいくつかあると、政府関係者は伝えた。坡州の墜落機からはバッテリーに「ナルチャ(日)」の北朝鮮式表記「ナルジャ(日)」が見つかった。航路は北朝鮮を出発してソウルへ行った後、また北側に戻る途中だったと把握された。燃料も北朝鮮に引き返すのに十分な量が残っていたという。ペクリョン島の墜落機の場合、韓国側のレーダーに北朝鮮から発進した航跡が確認された。北朝鮮の無人機は2010年8月のNLL砲撃当時も韓国当局に確認されている。坡州・ペクリョン島の無人機は製作方式が同じだ。北朝鮮製という最終結論が出れば、政府が明確な証拠と資料を出すことを願う。4年前の韓国哨戒艦「天安」爆沈事件調査発表後のように論争が再現しないようにするべきだ。
何よりも坡州の墜落機の航跡は衝撃だ。内部偵察写真を判読した結果、機体は24日午前に統一路に沿って高度約300メートルで飛行し、20分後に青瓦台(チョンワデ、大統領府)付近で大統領官邸を撮影したことが明らかになった。青瓦台の写真は1メートル以内の物体を識別できるほどだった。機体はその後また坡州の方向に引き返しながら墜落した。北朝鮮製と明らかになる場合、明白な挑発だ。無人機が大韓民国の心臓部を標的偵察していたにもかかわらず、政府や軍は全く気づかなかった。無人機の高度が低いため、防空システムが全く作動しなかったからだ。同じ種類の無人機が以前にもソウル上空を飛行していた可能性もある。