【コラム】アジア歴訪時にオバマ大統領がすべき3つのこと(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.02 10:14
米国のオバマ大統領は韓国・日本・東南アジアを4月下旬に訪問する。彼は良いカードを持っている。アジア太平洋地域で米国の介入を強化することを民主・共和両党が支持している。世論調査で米国人は、アジアが最も重要な地域だと答えている。米国の同盟国は、いつにもまして米国を必要としている。中国に関する不確実性や北朝鮮が出している警報音のためだ。その上オバマ大統領は、この地域で個人的なコネクションがある。
だがオバマ大統領が演説で「アジア回帰」や「再均衡」戦略を云々するだけでは充分ではないだろう。この地域の指導者は、修辞が物的資源と政治的意志で後押しされたものなのか具体的な証拠を探すだろう。米国内の世論調査によれば、オバマ大統領の外交能力に対する信頼が真っ逆さまに落ちている。米国人の40%だけが彼の外交成果を認めている。最低の数値だ。米国の再均衡戦略が持続できるということを立証するために、オバマ大統領がしなければならないことは3つだ。
最初に、オバマ大統領は対アジア経済政策の核心である環太平洋経済連携協定(TPP)の締結が可能だということを立証しなければならない。交渉は現在、停滞状態だ。特に日本が問題だ。米国政府の戦略は、日本を屈服させて勝ち取った譲歩を活用して、TPPに疑問を抱いている民主党の人々から賛成票を勝ち取ることだ。11月の中間選挙以後にということだ。立派な戦略か分からないが、問題は大統領が議会から貿易交渉権限を勝ち取る“前に”、主な自由貿易協定交渉が完了したことがないという事実だ。これを知るに日本の安倍晋三首相の周辺政治家たちは姿勢が頑固だ。TPP交渉がオバマ大統領のアジア訪問前、さらには今年中に終わると期待する人は誰もいない。