【コラム】北朝鮮の核と安保分離で進む韓日関係(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.28 09:45
歴史と慰安婦問題が欠けた韓日首脳の出会いは不完全な会談だ。韓国と日本の利害が一致する北朝鮮の核問題を議題に会った韓日米首脳会談の最大受恵者はオバマ大統領だ。ウクライナのクリミア半島で世界的なリーダーのイメージに致命的な傷を負ったオバマは東北アジア協力に最大障害物である韓日の摩擦を仲裁に成功する姿を見せることによって東ヨーロッパでの失点を多少ながら挽回する契機を得たわけだ。しかし北朝鮮の核問題において実質的な成果は微小だ。わずか六者会談の韓日米首席代表会合と次官補級三角安保対話に合意するのに終わった。三首脳が完全で検証可能で不可逆的非核化(CVID)を強調し、核交渉の時計をかえって逆に回した。
その場で米国大統領と日本首相が韓日米安保協力の重要性を強調し、オバマ大統領が米国と日本が共同で推進するミサイル防御網に韓国の参加を要求したことは韓米中の三角関係に波紋が予想される意味深長な事態だ。中国は韓日米安保協力体制を中国包囲網で警戒する。中国が日本との対決態勢を着実に強化するのも西太平洋での米中の主導権争いの一分岐点だ。中国が最近日本の蛮行に関する資料を続けて公開し、安重根(アン・ジュングン)記念館を立て、安重根映画撮影を決めるなど韓国に最大の好意を施すのも太平洋戦略だ。韓日米首脳会談は問題解決より韓国に日米中外交の重い課題だけ負わせた。韓日首脳が会って韓日関係回復の端緒を用意したという楽観的期待にでも満足しなければならない。