【噴水台】無効票を投じるために投票所に行った大阪市民
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.27 13:10
若いころ、投票を拒否したことがある。投票しても何も変わらないというもどかしさと不条理な政界に対する抵抗の表示だった。投票で最善ではなく次悪を選ぶのは無責任だと信じていた。いま振り返ると、くだらない、幼稚な発想だった。放棄はいかなる場合も抵抗でないという事実を悟ったのは、若さの熱気がやや冷めた後だった。
もちろん投票に参加する今でも疑問がないわけではない。「この人なら国と国民のために私心なく仕事をしてくれるはず」という信頼で一票を行使したことはない。次悪を選んだと信じたが、その人が政治家の公約は空約であることを証明し、党利党略の闘士になる姿を見ることが多かった。このため投票後には「自分の指を抜いてしまいたい」という後悔が押し寄せたりもした。こうした「投票の無力感」が有権者を投票の放棄と後悔の間を行き来させるのかもしれない。