“建築界ノーベル賞”プリツカー賞に坂茂氏…2年連続日本人受賞(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.26 09:48
◇新しい素材、独特の構造=坂茂は時流とは距離が遠い建築家として有名だ。流行に揺れず新しい材料と工法にこだわり、自分だけのスタイルを構築してきたという話だ。審査委員団は、「彼は住宅、美術館、パビリオン、コンサートホール、オフィスビルなど多様な作業をしてきた。これらをひとつにまとめる共通点は“実験性”」と評した。紙だけでなく竹、布、プラスチックなどありふれた材料を新しい方法で活用するのに創意的という説明だ。
代表作のひとつである「はだかの家」は、外側の壁は土で、室内は木材を使いながらもプラスチックとアクリルまで材料に使ったのが特徴だ。異質な材料を混ぜ合わせ自然で安らかであると同時に、空間内を照らす光のクオリティーまで繊細に調節したという評価を引き出した。昨年スイスのチューリッヒに作ったタメディア本社ビルは鋼鉄ジョイントや接着剤を使わず木材を縦糸と横糸を編むような方法の構造を試み注目を集めた。