【コラム】最大の危機を迎えている韓国の建設産業、希望は…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.23 15:22
建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞の2013年の受賞者・伊東豊雄氏が、建築強国の日本の力はどこから生まれるのかという質問に対し、「建築家の力ではない。施工会社の力が大きい。建築家が難しい課題を提示すれば、職人が取り組む」と謙遜しながらも、何気なく国を力を誇った。
韓国の建設産業も日本を追う立場だが、量と質で世界最高レベルだ。昨年を基準に海外建設規模は世界7位。海外建設で稼いだ金額は半導体と自動車の輸出よりも多い。韓国エンジニアの技術レベルも、世界最高層ビルであるドバイのブルジュ・カリファの建設を主導したことで立証された。不可能に近かった高さ828メートルの記録はしばらく破られない見通しだ。
産業技術力は造船産業が強い。世界船舶市場の39%を占め、韓国造船は世界1位を守っている。船を製造する技術と家を作る技術は一見違うように見えるが、人が滞在する空間をつくるという点で関連性がある。船は動く大きな家だ。このように見れば自動車は動く小さな部屋だ。韓国自動車は米国で市場シェアが2けたに迫るほど品質が認められている。このように空間をつくる技術の量と質で、韓国は現在、世界最高水準に近づいている。