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民族主義が激突する東北アジア…韓日中の専門家が分析(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.03.18 16:51
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東北アジアにナショナリズムの荒波が立っている。日本は米国をバックに右傾化の歩みを加速化させ、中国は大きくなった国力を基に「中華第一主義」を露骨化しながら両国の緊張感が高まっている。韓国もやはり高まった国の品格に対する自負心、日本の右傾化の刺激などで民族主義的ムードが深くなっている状態だ。120年前の日清戦争、110年前の日露戦争が起きた東北アジアで再び荒々しくなっているナショナリズムの波を落ち着かせる解決法はないだろうか。韓日中の専門家4人に13~14日、電子メールで緊急インタビューをした。韓国からは外交部東北アジア局長を歴任した趙世暎(チョ・セヨン)東西(トンソ)大学特任教授、日本からは木村幹・神戸大学教授、中国からは金景一・北京大学教授と李恭忠・南京大学副教授が参加した。

--今、東北アジアでは民族主義の葛藤が激しい。戦争が起きる可能性もあるか。

 
▼趙世暎(韓)=「平和を0、戦争を10で見るならば、今は7に該当する危険水準だ。中国と日本の間の偶発的事件が武力衝突に飛び火する恐れがある」

▼木村幹(日)=「危険性が高まったと見ている。かつては韓国や中国、日本は政治エリートの妥協で紛争を避けてきたが、今はそれぞれ国内世論の力が大きくなって政府が制御することが難しくなったためだ。特に日本の状況を一部の右翼政治家による扇動のせいだと見るのは誤った見解だ」

▼李恭忠(中)=「日清戦争の時とは違い、この頃の戦争は国際社会で制限が大きく効果も弱い。危険水位は2~3水準に過ぎない」

--東北アジアの民族主義の根元は何か。

▼金景一(中)=「列強の侵略に対する対抗精神だ。特に中国と韓国の民族主義は、日本の侵略戦争によって前例なく強力に発展した。日本は『脱亜入欧』を前面に出して排他的民族主義を追求した。今、過去の歴史わい曲もその延長線だ。これは韓中の民族主義が強化される誘引となっている」

▼木村幹=「東北アジアは『民族は共同運命体』というフィクションが信奉されやすい環境が存在している。『想像の共同体』に過ぎない民族が絶対視されて、歴史や領土問題で譲歩が不可能になった。韓日、日中だけでなく韓中の間にも高句麗をめぐる歴史葛藤があるのではないか。民族と距離をおく欧州ではドイツ・フランス・イタリアの源流であるフランク王国がどこの国の歴史に属するかが問題にならない。東北アジアで第2次世界大戦の処理が変則的に行われたのも民族主義の葛藤の一因だ。また韓半島の脱植民地化が、少なくとも直接的には韓国人の独立運動の結果ではなかった点も重要だ。これは韓国の交渉力を弱体化させたし、韓国人に日本に対する“恨”を残した。逆に一部の日本人たちに、第2次世界大戦前の植民地的認識が残る原因にもなった。これは英国とフランスを自らの力で追い出したインド・ベトナムとの差だ」

(中央SUNDAY第366号)


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    2014.03.18 16:51
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    (左から時計回りに)趙世暎(チョ・セヨン)、木村幹、金景一、李恭忠。
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