【社説】60年待って半日の離散家族対面…もう時間はない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.21 13:43
南北離散家族再会行事が3年4カ月ぶりに金剛山(クムガンサン)で再開された。南側離散家族再会の申請者82人が20日、金剛山で北朝鮮の家族178人に会った。離散家族はときめきと喜び、悲しみ、悔しさなど万感の思いで再会の時間を持った。2泊3日の行事が終われば、北側の申請者88人が南側の家族372人に会う。60年以上待ち、11時間だけ対面する。そして再会が約束されない別れが始まる行事だ。離散家族の痛みと恨は言葉で言い表せない。離散家族は韓半島(朝鮮半島)分断がもたらした最大の悲劇だ。離散家族の再会が政治の障壁に阻まれてイベントのように終わってしまうのは、もう一つの悲劇に違いない。
離散家族の問題に対し、もう新たなアプローチをする時になっている。離散家族の高齢化が臨界点に達したからだ。昨年9月に予定されながら延期となった再会行事の対象者は南側96人、北側100人だった。しかしその間、南側で2人、北側で3人が死亡した。20日には体が不自由なキム・サムギョンさん(91)ら2人が救急車で再会場所に移動した。「死ぬとしても金剛山で死にたい」というキムさんの言葉に、南北当局は重い責任感を感じなければならない。