有能な改革家は敵をうまく選ぶ。公企業集団は巨大な恐竜だ。最初の対象は２～３個に減らさなければならない。圧縮は一部悪徳公企業を孤立させる。善良な公企業と対比させなければならない。それで内部の覚醒を誘導する。

公企業密約は公共秩序の乱れだ。落下傘社長の無能と無気力を公開しなければならない。裏面契約は背任だ。該当天下り経営陣を処罰しなければならない。天下り人事は致命的だ。改革の推進力を弱化させる。

米国の元大統領レーガンは「グレート・コミュニケーター（偉大な疎通者、ｔｈｅ　Ｇｒｅａｔ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｏｒ）」と呼ばれる。レーガンの政策伝達（ｐｏｌｉｃｙ　ｄｅｌｉｖｅｒｙ）能力は卓越していた。レーガンは複雑な主題を解剖する。簡潔に解体させて大衆に知らせる。大衆は変革を自分の課題と感じる。管制官ストライキからその手腕は功を奏した。

革新は善と悪の対立だ。小泉純一郎は首相時代、対立的構造の力を借りた。それで郵政改革を成し遂げた。正義と悪の古典的ストーリーテリングは破壊力を持つ。

公企業改革の真剣勝負が繰り広げられる。その裏には冷笑的気流もある。繰り返された失敗の記憶のためだ。

朴槿恵政府は例外となることができるだろうか。改革は共感だ。身近な民生課題にならなければならない。初めのボタンはそこからはめられる。政権の力量と意志は試験台に上がった。

パク・ポギュン論説委員


【コラム】朴槿恵改革、朴槿恵疎通（１）