韓国政治に失望?朴槿恵政権核心の未来創造科学部長官候補が辞退
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.05 10:29
未来創造科学部長官候補の金鍾勲(キム・ジョンフン)氏が4日、長官就任を辞退した。首相候補だった金容俊(キム・ヨンジュン)氏に続き朴槿恵(パク・クンヘ)政権の閣僚候補で2人目の中途降板だ。金氏は朴槿恵政権の組閣でハイライトとされる人事だ。彼は「国の運命と国民の未来がかかった重大な時点に国会が動かず未来創造科学部をめぐる政府組織改編案議論とさまざまな混乱を見て辞退を決心した」と話した。「新政権がスタートして1週間が過ぎたが、大統領が提案した党首会談が失敗に終わるのを見ながら本当にもどかしい心情だった」ともした。しかしこれが辞退理由のすべてとみるには釈然としないという評が多い。
金氏は先月19日に記者らと会い、「国籍放棄税がいくらになるかはわからないが、払わなければならないなら全部払う。米国の書類準備もほとんど終わろうとしている」とまで話した。米国は2008年から市民権者や永住権者が国籍を放棄する場合に国籍放棄税を課している。過去5年間の平均所得税納付額が15万1000ドル以上や純資産200万ドル以上の所有者が対象だ。財産が数千億ウォンを超えるという金氏が払わなければならない税金は1000億ウォン以上と推定される。そのような多額を払っても米国籍を放棄し長官職を遂行するという金氏の突然な辞退だったためだ。彼の真の辞退背景をめぐり意見が入り乱れている。