カイゼンで過去の栄光取り戻したトヨタ自動車(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.04 13:09
トヨタは「良い自動車」を再び作ることにした。収益性を重視し高性能スポーツカーの生産を次から次へ中断していたトヨタは、「トヨタらしさが消えた」という批判を受け2010年末に「レクサスLFA」というスーパーカーを作り、2012年には小型スポーツカー「86」を復活させた。未来型自動車と海外用自動車の開発にも拍車をかけた。アンケート調査専門の会社を設立し顧客の声を取りまとめ、リコール問題でも過去の消極的姿勢を捨て積極的に対応し始めた。豊田社長がブログを開設しネット上で直接顧客の声を聞くこともした。
トヨタ革新の象徴である「カイゼン」も再開された。1997年に英オックスフォード英語大辞典に「kaizen」という英語で登録され世界語になったこの単語は生産現場での革新を意味する。「ジャストインタイム」(事前に部品需給を綿密に計算し在庫を残さないこと)、「自働化」(故障や異常発生時に機械が自動で生産を中断するシステム)、「ポカヨケ」(ミスを回避すること。ひとつの作業で異常が生じても次の段階の作業に持ち越さないシステム)など、80年代に世界の耳目を集めた「トヨタ生産方式」はすべてカイゼンの結果だ。