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現代車、8月はスト悪夢…トヨタは「グローバル生産最大へ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.08 08:57
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「破局を望むのなら避けない。もう交渉で問題は解決しない」(ムン・ヨンムン現代自動車労組委員長)。

現代車労組がストライキの手続きを踏んでいる。7日に中央労働委員会に争議を申請し、13日にスト賛否投票をする。可決すれば17日からストが可能だ。しかし依然として労使は対立を続けている。

 
労組は昨年の現代車の純利益(5兆2734億ウォン)の30%を成果給として要求した。1人当たり3000万ウォンずつだ。通常賃金の800%の賞与金と61歳定年保障も要求案だ。現代車労組の要求をすべて反映すれば、現代車は労組員1人当たり1億ウォン(約900万円)近い金額を追加で支払うことになる。現代車の昨年の平均年俸は9400万ウォン(役員含む)。

労組はこのほか、労組員の子どもが大学に進学しない場合、技術取得費用として1000万ウォンずつ支給することを要求した。現在、現代車は3人の子どもまで中・高・大学生の学費を全額支援している。

会社側の関係者は「9月の労組執行部選挙を控え、労組分派間の競争が激しくなり、労組の要求がますます膨らんでいる」とし「合理的な追加交渉が必要だ」と述べた。現代車労組は大きく7つの分派がある。労組員の数は京畿道漣川郡の人口とほぼ同じ4万4258人。

クォン・オイル労組対外協力部長は「各種特別勤務をすべてし、賞与金まで含む金額を基準にして年俸が高いというのは歪曲」と反論した。

現代車労使間の葛藤は今年だけでない。1987年に設立された現代車労組がストをした年は昨年まで22年にのぼる。ストがなかった年は4年だけだ。特に2年周期の労組執行部選挙がある年は労使の葛藤がさらに激しくなる。

22年のストによる生産の支障は120万台にのぼる。これを金額にすると13兆3730億ウォンで、国内中堅企業49社の年間売上高をすべて合わせた規模だ。

特に08年以降、ストは休暇シーズン前後の8月の例年行事となっている。08年8月には4日間、昨年8月には16日(休日除外)間、工場の稼働が停止した。その間、現代車は世界5位の自動車企業に成長したが、ストの時期は販売が大きく落ちた。08年8月には前年同月比で販売が1万6340台(-7.7%)減った。昨年8月には1万2673台(-4.1%)減少した。国内外の景気が良くない今年は不安感がさらに大きい。交渉決裂が伝えられると、現代車の株価は7日、3.2%下落した。

繰り返される労使間の葛藤は現代車の体質を悪化させている。現代車の今年4-6月期の売上高は前年同期に比べて増えたが、営業利益(2兆4065億ウォン)は5.2%(1316億ウォン)減った。現代車の関係者は「生産方式革新で労働コストを相殺してきたが、もう限界に達している」とし「今後ますます労働生産性が重要になるだろう」と述べた。

しかし現代車が車1台を組み立てるのにかかる時間は30.7時間で、フォード(20.6時間)、日産(18.7時間)より長い。一方、1時間当たりの平均賃金は34.8ドルで、日本(37ドル)や米国(38ドル)に近づいた。

クォン・スンウォン淑明女子大経営学部教授は「労使紛糾で発生する損失は消費者と協力会社に転嫁されるしかない」とし「今後は“愛国心マーケティング”も期待しにくい」と話した。また「現代車の自己反省が必要だ」と指摘した。

その間、輸入車は攻撃をかけている。2001年0.7%にすぎなかった輸入車の韓国乗用車市場シェアは昨年10%を超えた。値下げに消極的な現代車とは違い、破格割引もする。トヨタは先月までカムリ2.5ガソリンモデルを定価より350万ウォン安い3070万ウォンで販売した。現代車ソナタの最上位等級車両より安い。

李鍾郁(イ・ジョンウク)ソウル女子大経済学科教授は「労使紛糾は現代車のブランドイメージに打撃を与える。国の経済を担保にしたストに未来はない」と指摘した。これに対しクォン・オイル労組部長は「苦労している組合員に会社が厳しいということを理解してほしいと話すのは容易でない。要求事項が反映されないから合法的に争議する」と述べた。

金秀旭(キム・スウク)ソウル大経営学科教授は「繰り返される現代車のストに対して国民は『またか』という程度でしか考えないので、労組の立場としても問題をきちんと知らせられなくなっている」と話した。

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