スタンドスティル無用論…鳥インフルに口蹄疫遮断の手段を適用?=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.28 13:24
鳥インフルエンザ発生確認から12日目になり、スタンドスティル(一時移動中止)措置の効果に対する論議が大きくなっている。韓国政府が27日に忠清道(チュンチョンド)と京畿道(キョンギド)地域に12時間のスタンドスティルを再発動したが、ウイルス拡散に対する不安感は消えずにいるからだ。28日から旧正月の帰省ラッシュが始まればこうした措置が無力化されかねないとの指摘もある。
不安感は口蹄疫遮断のために導入したスタンドスティルを鳥インフルエンザに適用しているところから始まる。スタンドスティルは2010年の口蹄疫問題後に家畜伝染病防止法を改正して作られた制度だ。農林畜産食品部も18日にスタンドスティル発動を予告しながら、「2001年にオランダで口蹄疫が発生した際に同国政府が72時間のスタンドスティルを発動し拡散遮断効果を上げた」と説明した。ところが渡り鳥が汚染源と指摘される鳥インフルエンザの拡散を防ぐためにこの制度を活用したのだ。建国(コングク)大学獣医学科のソン・チャンソン教授は、「韓国政府は発病原因を渡り鳥とみてはいるが、まだ根本的な発病原因が確認されていないため効果を予断するには早い」としながらも、「ただし渡り鳥による感染が事実ならばスタンドスティルの効果はほとんどないだろう」と話す。