【コラム】デトロイトを忘れるべきでない=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.01.22 17:38
久しぶりにクリスマス・正月休暇を米国で家族と過ごしている。故郷であるミシガン州アナーバーを訪問し、かつて米国最大の工業都市として名声を博した同じ州のデトロイト市について考えてみた。昨年破綻したデトロイト市は韓国に興味深く重要な教訓を与える。
デトロイトは米自動車産業の復興を受け、20世紀前半に急速に成長し、米国で4番目に大きな大都市となった。かつて米国の未来を代表したデトロイトは、50年代に入り、衰退の道を歩み始めた。自動車産業が少しずつ衰退し、都市から企業が離れ始め、黒人の人口が増える一方、白人の人口は減り始めた。産業の空洞化および人種差別が深まった。2000年代に入ると、中産層の黒人人口も急減し、人口が最も多かった1950年に比べ、現在のデトロイトの人口は当時の60%にすぎない。都市の約30%が空き地であり、空き家が7万軒を超える。