しかし売り場で韓国ブランドを探すのは容易ではなかった。重慶の家電売り場である商社電気には、サムスン電子がそれなりに売り場の入口を守っていたがＬＧは隈の方を回ってこそやっと見つけることができた。一時は業界強者だったＬＧのスマートフォンは初めから探せなかった。少しの間よそ見をしているうちに、数十年間積み上げてきた市場を失う可能性があることを実感させる。

専門家たちは韓中両国間の経済協力のパターンの変化に注目している。韓国外国語大学のオ・スンニョル教授は「韓国はこれまで中国という世界工場に部品を供給しながら成長の恩恵を享受してきた」として「しかし中国の技術力が高まる中、このような構造が崩れている」と話した。中国企業らが自国内で部品を調達する比率を高めているためだ。彼は「製造業分野は中国の現地企業の追撃に苦しめられ、消費市場では海外の高級ブランドに押されるサンドイッチ状況になりかねない」と警告した。

アン・ヒョンホ貿易協会副会長は「中国経済が『製造の時代』から『消費の時代』に変わりつつある今、韓国の対中国ビジネスのパラダイムもこれまでの賃加工（下請け）型の製造業中心から消費財（サービス）中心に切り替えなければいけない時だ」と話した。




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