中国の安い人件費を狙って進出した韓国企業、衰退の一途(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.14 11:33
上海の中心街である福州路にある「ミスターピザ」。ドアを開けて入ると食卓の向かい側にある厨房が目に映る。透明ガラスの向かい側で、料理人がピザを作っていた。時々ピザ作りの「ショー」も演出する。若者たちは珍しげに携帯電話でずっと写真を撮っている。この会社のリュ・チャンヒョン副総経理は「中国の消費者も、今は衛生面に神経を多く使う」として「彼らに清潔な厨房を見せること自体がマーケティング」と話した。2011年3月にオープンしたこの店は、月平均の売り上げが1億5000万ウォン(約1466万円)を超えるほど盛況だ。
ミスターピザは新規店舗の場所を選ぶ際に原則が1つある。できるだけピザハットに近寄ることだ。リュ副総経理は「消費者に『あなた方が最高だというピザハットの味と比べてみなさい』という意味」と話した。中国人がよく言う「貨真価実(品質が良くて価格が安い)」が、疎通の媒介だということだ。KOTRA北京貿易館のファン・ジェウォン副館長は「新たな選手」の基準として「中国のサプライチェーン(供給網)に食い込むことができる会社」を挙げる。彼は「これまで中国企業は技術水準が低くて核心部品を韓国から輸入してきたが、技術水準が高まった今は自国企業から製品を調達し始めた」として「その供給先に食い込むべきだ」と話した。新しく形成されている生産分業に、能動的に対応しなければならないという話だ。